しまね酒肴散歩8 五穀のにごり酒「おろち乃舌鼓」

-平成20年7月22日(火)山陰中央新報転載記事-
木次酒造株式会社
しまね酒肴散歩8 五穀のにごり酒「おろち乃舌鼓」

 木次の大通りから少し入ったところにある酒蔵は、どこか懐かしい田舎の風情。

日だまりのように居心地がよく、不思議な安心感が漂う。

 2年前の秋から酒造りの先頭に立つ杜氏(とうじ)の川本康裕さん(36)は、山梨大学工学部、同大学院でワイン醸造を学び、25歳の時、ふるさとに帰ってきた。

フルート演奏など多趣味で、何でも深く掘り下げる性格。


地域に根差した酒、伝統文化を受け継ぐ誇りを胸に、酒蔵コンサートや見学会も熱心に催す。

「料理を食べると飲みたくなり、飲むと食べたくなる」ような、懐の深い酒を追い求める。

同時に、酒造りの面白さを広め「中学生なども興味を持つ地元産業に」と願う。

紹介するのは、米、米麹、ヒエ、アワ、キビ、麦の五穀を使ったにごり酒。

飲み口は優しく、穀物ならではのうま味と甘味を備える。

口にベタッと残らず、スッと消えるキレがある逸品だ。

デリケートな酒なので、細やかな温度管理に気を配りたい。

 

酒匠・日本酒学講師、三谷尊文=松江市東本町

-平成20年7月22日(火)山陰中央新報転載記事-

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