しまね酒肴散歩12 「開春 純米吟醸(生酛)」
-平成20年8月19日(火)山陰中央新報転載記事-
若林酒造有限会社
若林酒造有限会社
天然の良港、温泉に恵まれた温泉津は、石見銀山が隆盛のころ銀の運搬拠点として大繁栄した。
今でも、わき上がる力を訪れる者に感じさせる。
若林酒造を語る上で外せないのが「生酛(きもと)」。
江戸時代からの伝統的な酒造方法で、時間も労力もかかるが、「力強さとキレ」を両方とも味わえるうまい酒が実現できる。
杜氏(とうじ)の山口竜馬さん(37)は次期が4度目の酒造り。
懐の深い人柄で、興味を持ったものを深く掘り下げる姿勢は周囲を魅了する。
酒へのチャレンジ精神あふれる若林邦宏社長(49)との共演は、今後も楽しみだ。
「飲み手の方は難しく考えず、楽しく飲んでほしい。考えるのは蔵の方です」と竜馬さんは言う。
今回紹介する酒は、昨年初めて造った「開春純米吟醸(生酛)」で山田錦50%。
意外にすっきり飲めるし、キレがいい。
まだ酒の状態が若い段階なので、軽く冷やして飲むといい。
今後の熟成が楽しみだ。
酒匠・日本酒学講師、三谷尊文=松江市東本町
-平成20年8月19日(火)山陰中央新報転載記事-
01140



