しまね酒肴散歩13 「都錦自然酒 特別純米」

-平成20年8月26日(火)山陰中央新報転載記事-
都錦酒造株式会社
しまね酒肴散歩13 「都錦自然酒 特別純米」

 創業120年を超す伝統の酒蔵は、歌人・柿本人麻呂ゆかりの高角山の伏流水を使い、「万葉蔵」とも称される。

水はミネラルが多く酒造用水の中では比較的硬水で、ボディーのしっかりした酒造りを支えている。

 森脇厚博社長は、かつて「横浜(はま)の大魔神」などユニークな銘柄も世に出したアイデアマン。

60代のベテラン杜氏(とうじ)・岩成重徳さんも手仕事にこだわり、挑戦を続ける。

社長の息子でマーケティング室長の貞博さんは「2人の関係が良い酒造りの原動力」という。

 若い人の好みに合わせることも必要だが、日本酒本来の味わいの追求ももちろん怠らない。

都錦はその点、バランスのいい酒蔵だ。

 「都錦自然酒特別純米」は、無農薬栽培の五百万石を100%使っているのが、ネーミングの由来らしい。しっかりした飲み口で、コクのあるうま味を感じる。

そのくせ、すっきりしたフィーリングなのが不思議だ。

 ぬる燗(かん)にしてもいいかもしれない。

酒匠・日本酒学講師、三谷尊文=松江市東本町

-平成20年8月26日(火)山陰中央新報転載記事-


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