しまね酒肴散歩16 「石見銀山 特別純米」
-平成20年9月18日(火)山陰中央新報転載記事-
一宮酒造有限会社
一宮酒造有限会社
雄大な三瓶山のふもとにわき出る水で日本酒を醸す。
酒を生で詰めて「瓶燗(びんかん)火入れ」の後、急冷して貯蔵するスタイルは、風味を大切にする酒蔵の姿勢を表している。
若いころ会計事務所にいた浅野浩司社長(46)は「自分は畑違いの者」と言いながら、酒造りはもちろん流通や酒店の売り方まで研究。
バラ酒、低アルコール酒も手掛け、「伝統を守る一方、若い人の選択肢に入る時代に合ったものを」と広い視野で将来を展望する。
今回の酒は「石見銀山 特別純米」。
使われている改良八反流は栽培が難しく、以前は「幻の酒米」だった。
10年余り前、浅野社長らが市内の農家とともに復活させたといい、「酒米作りは大変。生産者に感謝する」という言葉に実感がこもる。
心地よい香りが特長で、しっかりした味付けの料理と一緒にゆっくり飲みたい酒だ。
酒匠・日本酒学講師、三谷尊文=松江市東本町
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