しまね酒肴散歩22 純米吟醸「美都の風 」
-山陰中央新報転載記事-
株式会社岡田屋本店
株式会社岡田屋本店
明治10(1877)年創業の酒蔵は、画聖雪舟が第5代住職となった「龍蔵山医光寺」のすぐそばにある。
かつてはこの辺りが街の中心だったのだろう。
明治期に東京帝大生だった2代目大谷嘉十郎が、酒を腐敗させる「火落ち菌」を発見し、国内酒造業の振興に貢献した歴史を持つ。
地元に密着し、正直に偽りなく造る酒蔵の理念と技は、今も脈々と受け継がれている。
ブランド名「菊弥栄」は「日本の弥栄を願う」という意味で付けられた。
10年ほど前から米焼酎の製造にも取り組んでいる。
純米吟醸「美都の風」は、神戸のフェリシモという通販の頒布会で400本も売れたヒット商品。
合併で益田市に編入した美都町の酒造好適米「神の舞」で仕込み、地元にこだわった酒だ。
きちんと味の出た優しい酒で、冷酒で飲むのもいいが、ぬる燗にすれば一層穏やかな香りが楽しめる。
酒匠・日本酒学講師、三谷尊文=松江市東本町
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