しまね酒肴散歩23 純米吟醸「奏 」
-山陰中央新報転載記事-
華泉酒造
華泉酒造
平日でも多くの観光客がそぞろ歩く小京都・津和野。
華泉酒造は江戸、明治から続く商家が立ち並ぶ本町通りにあり、享保15(1730)年の創業以来、伝統の味と風格を守る。
明治初期の建築という店には、昔の米蔵を改造した酒蔵ギャラリー與兵衛(よへい)も併設されている。
当代は10代目。
後継者で専務兼杜氏の潮春光さん(30)は「できた酒が結果的にうまかったでは、いけない。
自分のイメージしている味を努力して造り上げ、皆さんに旨いと言っていただきたい」という。
青野山の伏流水を使う銘酒は、度数19.5度の原酒や希少なこはく色の大吟醸・大古酒「酒楽」など個性派ぞろいだ。
限定酒「奏(そう)」は、津和野産の酒米「佐香錦」で造った純米吟醸。
味わいのある濃厚な酒で、冷やで飲むといい。
酒の力強さは、杜氏の思いの強さか。
情熱を感じながら味わってほしいと思う。
酒匠・日本酒学講師、三谷尊文=松江市東本町
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