しまね酒肴散歩27 年始年末特別編
-山陰中央新報転載記事-
明日はクリスマスイブ。
おうちで、ごちそうを作る方も多いのでは。
お酒は大抵がシャンパンやワインと思われるが、今年は日本酒で「メリークリスマス!!」というのはいかがだろうか。
すると、肴は何を?ということになるが、クリスマス料理の定番のローストチキンやケーキでよい。
少ししっかりした味わいの桑原酒場(益田市)の「高津川」や加茂福酒造(邑南町)の「死神」などはローストチキンにも合う。
濁り酒系で板倉酒造(出雲市)の「春の月」や旭日酒造(同)の「淡雪仕立て」は、イチゴとの相性が良く、イチゴがたくさん乗ったケーキに合わせてみるのも面白い。
そしてやって来るお正月。あらたまった日なので、少し上等の酒を飲むことになる。
大吟醸などの場合、酒自体を楽しむので”ごちそう”は必要ないが、塩辛や「からすみ」など珍味を合わせたい。
肴としては、十六島の「かもじのり」に生ワサビのすり立てを添え、しょうゆに同じ酒を混ぜたのをポトリと落とすなど、ぜいたくな気分になれるものがいいだろう。
ふるさとの正月は、こんなふうに楽しみたい。
もちろん、上等な酒にはおせちも合うはず。
また、正月はついつい飲み過ぎたり食べ過ぎたりするので、消化を助ける大根おろしなどを肴にするのもお薦めだ。
私の正月明けのひそかな楽しみは、鏡もちに飾られているスルメ。これを細かく刻んで、同じように刻んだ昆布とともに酒、しょうゆを混ぜたものに漬け込むと2、3日で昆布のとろみが出て軟らかくなってくる。
これが日本酒に何ともよく合う。
お試しあれ。
(フードコーディネーター、田中敦子・松江市大正町)
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