しまね酒肴散歩29 「熱燗酒・馨」辛口特別純米酒
-山陰中央新報転載記事-
板倉酒造有限会社
板倉酒造有限会社
酒蔵はJR出雲市駅の南西、島根大医学部の近くにある。
前の通りには桜並木があり、春ともなれば堂々たる白壁の蔵に桜花が映える。
冬は酒造りの季節。
多忙な蔵人の中で、「もと屋」という重要な役割を務めるのが岡田唯寛さん(30)だ。
数年前に教師から転身した変わり種。
出雲杜氏の「四天王」とされる長崎芳久さんに師事し、着実に技を磨いている。
長崎さんを「おやっつぁん」と慕う蔵人の精進、師弟の信頼関係が、全国新酒鑑評会で金賞の常連となった銘酒「天穏」を生み出す。
今回紹介するのは「熱燗酒・馨」辛口特別純米酒。
酒米は県産の佐香錦で、高温糖化と6号酵母で醸す。
純米酒とうたっているが、精米歩合55%まで磨いており、炭素ろ過もフィルターもかけない無ろ過の酒。
うまさと後口の切れの良さが特徴だ。
冷やで飲むのもいいが、名前通り燗で一層旨く、優しい感じがする。
酒匠・日本酒学講師、三谷尊文=松江市東本町
01269



