しまね酒肴散歩31 八千矛「大吟醸 清太夫」
-山陰中央新報転載記事-
古川酒造有限会社
古川酒造有限会社
出雲大社の祭神・大国主命は大物主神、大国魂神、八千神など多くの別名を持つ。
清酒「八千矛」は、その神の名を許されたもので、全国でも珍しいケース。
大社ではお神酒として用いられている。
歴史を誇る酒蔵は、神域の西側にある。
6代目・古川百三郎社長によると、百三郎は代々襲名。
蔵周辺から海べりにかけた区割りは、平安末期からほとんど変わっていないという。
恐らくこの街の人々は、「変わらないこと」の大切さをよく知っているのだろう。八千矛は、社殿背後の山々からわき出た水をくみ、奥出雲の酒造好適米を原料に、身を清めた出雲杜氏が技をふるって醸す。
今回紹介する「大吟醸 清太夫」は、香りの穏やかな大吟醸で、米に由来する味わいをしっかり感じる。
神々の世界に思いをはせ、人生の節目などにじっくり飲むのもいい。
酒匠・日本酒学講師、三谷尊文=松江市東本町
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