名馬にちなみ酒造り 熟成は「池月」生誕の地
2009年2月6日(金)
平家物語にも登場する名馬「池月」ゆかりの地、邑南町阿須那地区の住民グループが、池月伝説にちなんだ酒造りを進めている。地域交流や集落再生につなげるプロジェクトの一環で、地元酒造会社が全面協力。初めての仕込みが一月下旬から始まっている。
地区住民約二十人が取り組むプロジェクトの目玉。農地活用の酒米作りと、地元で百五年続く池月酒造(末田幸雄社長)の存在とが結びつき、池月伝説にちなんだストーリー性のある独自銘柄の酒造りを計画した。 計画では、池月酒造が地元産の酒米で、純米酒を醸造。池月が生まれ育った、とされる雲南市掛合町松笠の「龍頭(りゅうず)が滝」で、新酒を滝つぼに沈めて熟成。「龍頭ケ滝」(七百二十ミリリットル、千二百九十円)の銘柄で売り出す。
また、かつて牛馬市でにぎわった阿須那地区には、池月をつなぎ留めたと伝わる栢(かや)の木が残る。それを神木として祭る賀茂神社の五月の伝統神事「次の日祭」に合わせ、新酒のたる割りを企画。松笠の住民を招き、今後の交流へと発展させる。
初仕込みが始まった池月酒造で、メンバー十人がこのほど、もろみの入ったタンクや「袋取り」と言われる伝統の酒搾りの技法などを見学。酒造りを目の当たりにして新酒完成に思いをはせた。 プロジェクトは、県中山間地域コミュニティ再生重点プロジェクト事業を活用。
四集落のアルファベットの頭文字から「YUTAか」プロジェクトと名付け、「豊か」な地域への思いを込める。曽根田勇副会長(65)は「地場のいい酒が、阿須那の活性化につながると望みが持てた」と話した。
-平成21年2月5日(木)山陰中央新報新聞転載記事-
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